RD不動産取引で損をしないために!買い手・借り手のための必読書『重説のトリセツ』(暖淡堂書房)
マイホームの購入や新居の賃貸契約をするとき、理想の暮らしを思い描いてワクワクするものです。しかし、いざ不動産会社の店舗に行き、契約手続きに入ると、一転して強い緊張感を覚える人が多いのではないでしょうか。 その最大の理由は、不動産が人生で最も高額な買い物のひとつだからです。それにもかかわらず、普段見聞きしない専門用語がぎっしり詰まった分厚い書類を渡され、十分理解できないまま矢継ぎ早に説明を受け、サインと捺印を求められてしまうケースが後を絶ちません。 「もしかしたら、とんでもない内容に署名してしまったのではないか……」 そんな不安を解消し、納得のいく契約を結ぶために書かれたのが、 暖淡堂書房の『重説のトリセツ』 です。 ■ なぜ不動産取引では「買い手・借り手」が不利になるのか? 不動産取引において、一般の購入者や賃借人は圧倒的に不利な立場に置かれがちです。人生で数回しか不動産を取引しない一般個人に対し、売り手や貸し手、そして仲介に入る宅建業者は毎日のように取引を行っているプロフェッショナルだからです。この情報量と経験の圧倒的な差は簡単には埋まりません。 さらに、実際の現場では「営業担当者」と「書類の作成者・説明者」が異なるケースがよくあります。事前に営業担当者から「ここは大丈夫ですよ」と口頭で聞いていた条件が、実際の契約書類には反映されていなかったり、定型文のまま処理されていたりすることも珍しくありません。 契約書や重要事項説明書に一度サインと捺印をしてしまえば、「書いてある内容・説明された内容をすべて承諾した」とみなされます。後から「そんな話は聞いていなかった」「言葉の意味を勘違いしていた」と主張しても、後戻りすることは非常に困難です。トラブルになれば、多大な金銭的損失と精神的負担を抱え込むことになります。 ■ 「重要事項説明(重説)」こそが自分を守る最大の防具 こうした情報格差から買い手や借り手を保護するために法律(宅地建物取引業法第35条)で義務付けられているのが、「重要事項説明(通称:重説)」です。 重説とは、契約が成立するまでの間に、国家資格を持つ宅地建物取引士(宅建士)が、物件や契約条件に関する極めて重要な情報を説明する手続きのことです。 本書『重説のトリセツ』は、この重要事項説明書に記載されている難解な項目を、購入者・賃借人の視点に立ってわかりやすく噛...